クエリってご存じですか?Power Queryと呼ばれます。(本文中では、「クエリ」と表現しています)
今回は、 Power Query の使い方について紹介してみたいと思います。
Excel2016から標準機能として搭載されていますが、2010,2013でも追加機能としてインストール可能なようです。
Power Queryとは
Excel2010以降で搭載されたアドインで、以下のようなことができる機能です。
- 外部データとの連携
- 連携時のデータの加工
- データの追加や抽出
これが使えると、定期的にデータを更新することが多い場合などは、かなり強力な機能になるかと思います。
実際の使い方
何事もそうですが、具体的な使用方法が分かると理解が進みますよね。
今回は外部データとの連携の例に説明してみたいと思います。
実際にクエリを使用する際のイメージ(メリット)は、下記の図に示すような感じです。
例)外部データとの連携によるデータの更新
本体Excelと、他2つのExcelと連携させるためにクエリを使用しています。
これについて、以降で詳細を説明します。
ファイルの準備
まず、2つのExcelを準備します。
- 売り上げ管理.xlsx
- 今週の売り上げ.xlsx
売り上げ管理.xlsxには、以下のようにデータが入っています。
今週の売り上げ.xlsxには、以下のようにデータが入っています。
クエリの設定方法
では、今回のメインである実際のクエリの設定方法を説明します。
売り上げ管理.xlsxを開いた状態で、クエリを設定します。
メニュー:データ > データの取得 >ブックからを選択
選択画面が開いたら、取り込みたいファイル、今週の売り上げ.xlsxを選択してインポートします。
以下の画面が開いたら、図のように対象シートを選んで、「取り込み」のボタンを押します。
以下のように、「今週の売上」シートとして、選択したファイルの内容が取り込まれました。
基本的に設定はこれで完了です!そして、クエリの効果はここからです。
更新の実行
いよいよ、クエリの実力発揮です。
例えば、次の週に今週の売り上げ.xlsxのデータが変更されたとします。
そうすると、 売り上げ管理 のエクセルも値の更新が必要となりますが、以下のように操作します。
売り上げ管理.xlsxの「今週の売上」シートで、メニュー:データ > すべて更新 を押す
すると、以下ように「今週の売上」シートのデータが更新されました!
今回作成したファイルは、全体売上シートからでも「すべて更新」ボタンを押すだけで、F列「今週の売上」のデータが反映されるよう関数を設定してあります。
これで、いちいち個別にファイルを開くことなく、本体のエクセルファイルを更新するのが楽になります♪
※注意)
・F列は、vlookup関数で、顧客名から売り上げ額を抽出しています。
・E列は、手動入力です。
・D列は、E列とF列の合計です。
・読み込むエクセルファイルの名前を変更した場合は、再度クエリの設定が必要となります。
まとめ
Excelのクエリを使用したデータ更新をご紹介しました。
最初は取っつきにくいかもしれませんが、慣れるとかなり便利ですよ!
なお、更新されるファイルが毎回同じフォーマットであれば、変更点の抽出も可能なので、それはまた別の記事にしたいと思います。
何か少しでも参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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